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子宮頸がん


婦人科系のがんのなかでは、最も発生頻度の高いものです。

子宮にできるがんでも、性質や治療法が異なり、

頚部にできるがんを「子宮頸がん」、
体部にできるがんを「子宮体がん」と区別しています。


 子宮頸がんの特徴

●検診の普及で早期発見・早期治療しやすいですが、若年層の子宮頸がんは、進行が早く悪性度も高いため、若い年代から子宮頸がん検診を行う地域も徐々に増えています。

子宮頸がんの原因は、まだはっきりわかっていませんが、原因の一つに「ヒトパピローマウィルス」というウイルスとの関連性が挙げられています。

ヒトパピローマウィルス・・・良性腫瘍をつくるウイルスの一種で、80種類以上もあり、そのなかの16型や18型などの特定のタイプが子宮頸がんの発生に関与しているのではと考えられており、子宮頸がんになった人のの約90%以上の人からこのウイルスが検出されています。

子宮頸がんは統計的に下記に多いことがわかっています。
しかし、性経験のある人であれば、誰でも子宮頸がんにかかる危険性があります。
・ 妊娠・出産回数の多い人
・ 性交開始年齢の早い人
・ 性交渉の相手が多い人
・ 性交渉の相手が多い男性と性交渉を持つ人
   

 症状

●子宮頸がんは、早期にはほとんど症状がありません。

月経以外の出血により、検診を受けて初めてわかるケースが多いです。それを「不正性器出血」といいます。
   
性交為時にがんに接触して出血することが多く、触診などの診察時にも出血することがあります。不正性器出血以外では稀に「黄色のおりもの」が出ることがあります。

がんがかなり進行し、骨盤まで広がると、「腰痛」が起こることもあります



 検査

●細胞や組織を採取して、顕微鏡で調べます。
視診・内診・直腸診 子宮頸がんは、医師が直接観察する「視診」や、膣の中に指を入れて調べる「内診」があります。 がんの進行度を調べるためには、指を肛門に入れて調べる「直腸診」があります。 がんが子宮から骨盤側へ広がっているかどうかがわかります。
腫瘍マーカー
(血液検査)
腫瘍マーカーの検査によって、身体のどの部分に出来たがんか、がんの細胞はどんな性質か、どの治療が有効か、などを調べ、一般に治療効果の判定の目安とされます。
細胞診 子宮頚部を綿棒か、へらのようなもので軽くこすって細胞を採取し、顕微鏡で調べる検査です。外来で簡単にでき、痛みもほとんどないと言われています。
組織診 細胞診でがんが疑われる場合は、確定診断のために組織診が行われます。
膣拡大鏡(コルポスコープ)で、子宮頚部の粘膜表面を観察しながら組織を採取します。 組織を調べることで、異形成(前がん状態)や上皮内がん(粘膜にとどまっているがん)、または浸潤がんなどの区別がつきます。 外来ででき、ほとんど痛みもなく数分で終わります。
超音波検査・CT・MRI検査 組織診でがんと診断された場合は、超音波やCT、MRIなどの画像検査が行われます。 これらの検査で、がんの大きさや広がりの深さや、周辺の臓器やリンパ節への転移の有無を調べます。その他に、胚や尿管への転移を調べるために、エックス線造影や尿路造影検査などが行われます。


 治療

●異形成や上皮内がんのように早期のがんは患部のみを切り取る「円錐切除術」もあります。
円錐切除術 子宮頚部を円錐状に切除する方法で、がんの進行具合を調べるための検査としても行われます。 切除した組織を詳しく調べ、それ以上がんが広がっていなければ、治療も終えたことになります。 術後は妊娠が可能ですが、頚部を切除するので子宮口が広がりやすく、流産の危険性がわずかに高くなります。
レーザー蒸散術 異形成と上皮内がんを対象に、がんにレーザーを照射して、蒸散させる方法です。 妊娠・出産への影響が少ないのが利点です。
外来で30分ほどで終わります。
光線力学的療法 レーザーにとても敏感に反応する「光感受性物質」を体内に注入してから、レーザーを照射します。 光感受性物質は、がん細胞に取り込まれやすいためがん細胞だけを消滅させることが出来ます。 
しかし、レーザー照射線後も光感受性物質が体内に残るため、レーザー照射後約3週間は入院して日光に当たらない生活をする必要があります。
子宮はほぼ完全に残せるので妊娠は可能ですが、光感受性物質の胎児への影響が不明なので、治療後1年は避妊が勧められています。
子宮全摘出術 開腹して子宮を摘出したり、卵巣も同時に摘出するのかは、病期やがんの種類、その方の年齢などによっても違います。

単純子宮全摘出術・・・開腹して行う方法と、膣から行う方法があります。 
入院期間は1週間〜10日程です。膣式や腹腔鏡で行われることもあり、開腹術に比べて、傷跡が小さく、術後の回復も早いようです。
拡大子宮全摘出術 子宮とともに子宮の周囲の組織や膣の一部などを切除します。準広汎子宮摘出術ともいい、単純子宮全摘出と広汎子宮全摘出術の中間にあたる方法です。
広汎子宮全摘出術 子宮と一緒に膣や卵巣、卵管など周りの組織も広い範囲で切除します。入院期間は2〜3週間です。手術後に放射線療法を行う場合はさらに5週間ほどの入院が必要になります。

科学治療 抗がん剤による化学療法は、がんに対して、放射線と同時に行われます。
放射線療法 体の外から放射線を照射する「外部照射」と子宮内に放射線源を入れる「腔内照射」を組み合わせて行われ、約8〜10週間の入院が必要になります。 また、広汎子宮全摘出術後は、がん細胞が残っていることがあるので術後に放射線療法が行われることがあります。
骨盤全体の外部照射が一般的です。

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