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卵巣がん
年々増加傾向にあるがんです。

早期には症状がほとんどなく、腹膜に転移しやすいがんです。
あらゆる年代の女性に見られます。


 卵巣がんの特徴

●早期ではほとんど自覚症状がなく、進行すると、腹部にしこりが現れることもあり、早期発見がむずかしいのが、卵巣がんの特徴です。

 卵巣がんにかかりやすい人は・・・・
     ・ 初経が早い人
     ・ 閉経の遅い人
     ・ 妊娠回数の少ない人
     ・ 出産経験のない人
    

食生活の欧米化によって発育がよくなり、それに伴って初経年齢が低くなっています。妊娠回数の少ない女性や、子供を産まない女性も増えています。

その結果、女性ホルモンの分泌期間が長くなっていることが、卵巣がん増加に繋がっているのではないかと考えられています。



 症状

● 卵巣は、腹膜の後ろにあるため、卵巣がんは症状が出にくく、早期の段階ではほとんど自覚症状がありません。

がんがある程度大きくなってくると、こういった症状が出てきます。

      ・ 腹水が溜まる
       ・ お腹が張る
      ・ 下腹部にしこりや圧迫感を感じる
       ・ 尿が近くなる
      ・ 便秘 

これらの症状に気付いたときにはかなり進行しており、早期発見がむずかしいと言われています。

卵巣がんが最も転移しやすいのは、腹部の臓器を覆っている「腹膜」です。
    
腹膜への転移は、種を播くように腹腔内にがん細胞が広がっていくことから「腹膜播種」と呼ばれています。 さらに進行すると、がんは胸腔内まで広がり胸水(胸膜)に転移します。

すると、胸水が溜まって「息切れ、呼吸困難」などの呼吸器症状が出てきます。こうした転移による症状のために、呼吸器内科や消化器内科を訪れたところ、卵巣がんが発見されるケースが多いようです。


 検査

● 画像検査で疑いがある場合は、開腹して組織を採取して調べます。

 最初に、膣や肛門から指を入れて、卵巣が腫れていないかどうかを調べる
「内診」を行います。
画像検査 腹部のエックス線撮影や超音波検査、CTやMRIなどの画像検査により腫瘍の場所や大きさなどが詳しく調べれます。

超音波検査は、腹部のほか、膣から直接、探蝕子を挿入する「経膣エコー」が行われます。
開腹所見 最終的な診断をつけるには、開腹して調べることになります。開腹し、切除した卵巣組織を顕微鏡で調べ、がんかどうか確定されますが、最近では、開腹手術を行わずに、腹腔鏡を挿入して、組織を採取する方法が試みられています。
腫瘍マーカー(血液検査) 卵巣がんの腫瘍マーカーはいくつかありますが、最も感度が高いのは、「CA125」という糖たんぱくです。早期がんで、この値が高くなるケースはあまり多くありませんが、逆に「CA125」の値が高かったとしても、卵巣がんである可能性は7割程です。

「CA125」は診断の補助や経過観察の目安として用いられています。


 治療

 ●手術療法
 卵巣がんの治療は、開腹手術によって病巣を切除する「手術療法」と、抗がん剤でがん細胞を死滅させる「化学療法」を併用するのが一般的です。

卵巣・卵管・子宮の摘出 卵巣だけでなく、子宮や卵管も摘出する方法が多くとられています。卵巣がんは、発見されたときにはすでに転移していることが多く、がんが片側の卵巣だけにしか確認できなくても、転移の見落としを避けるために、手術では両側の卵巣と卵管、子宮も摘出します。
大網の切除 大網とは、胃から垂れ幕のように下がり、腹膜の臓器を覆っている脂肪組織です。 腹腔内に垂れ下がっていて、がんがつきやすいことと、切除しても特に害はないことで、卵巣がんの手術では、大網も卵巣や子宮と一緒に切除します。
後腹膜リンパ節の切除 腹膜の後ろにある後腹膜リンパ節も、転移が起こりやすい部分ですので、リンパ節への転移が疑われる場合は、その組織を一部採取して検査を行う(サンプリング)か、卵巣と一緒にリンパ節もすべて切除します。
転移のある他臓器の合併切除 大腸や小腸、すい臓など腹腔内の臓器にまでがんが転移している場合は、これらの臓器も一緒に切除することになります。入院期間は約1ヶ月程です。

 ● 化学療法
手術前に抗がん剤を用いて、がんを出来る限り小さくします。がんの中でも卵巣がんは比較的抗がん剤が良く効くため、まず化学療法を行って病巣を小さくしてから手術療法を行うケースも多くなりました。

抗がん剤 内服、静脈注射で投与されます。直接腹腔内に注入されることもあります。

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