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脳腫瘍について


ポイ
ント

早朝におこる頭痛は要注意!
治療の基本は手術による切除
体への負担の軽い放射線治療もある

◆脳のはたらきと仕組み

脳は大きく 大脳、小脳、脳幹にわけられています。
そのうちの脳幹は、中脳、橋(きょう)、延髄から成り立っています。

 
大脳は 計算、言語、情動、記憶 を 
小脳は 主に 運動機能 を
脳幹は 主に 呼吸、心臓の動き、体温の調節など生理的な働きを
それぞれ調節しています。

 
また、脳は頭がい骨の中に納まっており、それからさらに脳を守るように
膜に包まれています。頭がい骨から近い順に 硬膜、くも膜、軟膜の3層
からなる「髄膜」とよばれる膜が脳を包み込んで守っています。

◆脳腫瘍とは
脳や、脳の周辺の組織など、「頭がい骨の内部にある組織に発生する腫瘍」
の総称です、実際にはさまざまなものがあります。

◆脳腫瘍の特徴


脳腫瘍には、頭がい骨の内側の組織から発生する「原発性」のものと、
別の臓器にできたがんが転移してできる「転移性」のものがあります。

脳腫瘍の全体に占める転移性脳腫瘍の割合は、約25%とも言われています。

原発性のものはさらに良性の腫瘍と悪性の腫瘍にわけられます。

良性の腫瘍は一般に腫瘍と正常な組織との境目がはっきりしており、
増殖がゆるやかです。腫瘍がおおきくなることはあっても、周囲の組織を
壊すことが少なく、転移することもありません。

悪性の腫瘍は増殖が速く、腫瘍と正常組織との境目のハッキリしないものが
ほとんどです。また、周囲の組織を破壊しながら根を伸ばすようにひろがっていくうえ、
髄液にのって「くも膜下腔」を通って脊髄などに転移します。

原発性
良性腫瘍 ・腫瘍と正常な組織との境目がはっきりしている
・細胞の増殖がゆるやかで、腫瘍がおおきく
 なりにくい
・腫瘍の周囲にある組織を壊すことが少ない
・腫瘍が他に転移することが少ない
悪性腫瘍 ・腫瘍と正常な組織との境目がはっきりしない
・細胞の増殖がとても速い
・腫瘍の周囲にある組織を壊しながら根を伸ばすように
 広がっていく
・脊髄などをつたって、全身に転移することもある
転移性 ・脳腫瘍全体の約25%が転移性の脳腫瘍
・転移性のものの大もと(原発先)の内訳は、肺がんの転移が最も多い。
 次いで以下、乳がん、消化器系のがん といった順番になっている。


脳は頭がい骨に囲まれてしっかりと守られています。
そのため、頭がい骨内には限られたスペースしかありません。
そこに腫瘍が発生し、大きくなると、脳が圧迫されて危険な常態になるので
良性・悪性ににかかわらず早急に治療が必要となります。


◆脳腫瘍の症状

 脳腫瘍が大きくなったり、周りの脳が腫れてくるようになると頭がい骨内の
 圧が高まって脳が圧迫されて、脳の周りの神経が刺激されて、
頭痛が起こる
 ようになります。
 
 脳腫瘍が引き起こす頭痛の特徴として
 ● 朝に起こりやすい
 ● いったん頭痛が起こるとだんだんひどくなる
 ● 寝ているときに頭痛で目が覚めたり、吐き気・嘔吐を伴うこともある


◆脳腫瘍の種類

脳腫瘍は種類によって、できる部位などが大まかにきまっています。
 - 大人の 脳腫瘍 -
グリオーマ ・やや男性に多い
・脳を構成する神経や膠細胞から発生する腫瘍の総称
・星細胞腫、上衣腫、膠芽腫などがある
・大脳にでき、言語障害、麻痺、けいれん、性格の変化、
 痴呆や記憶障害など、脳自体の変化による症状がおこる
髄膜腫
(ずいまくしゅ)
・女性に多い
・良性の腫瘍だが、頭がい骨内のどこにでもできる。
・脳のどの部分が圧迫されるかによって、色々な症状がおこる
下垂体腺腫
(かすいたいせんしゅ)
・女性に多い
・下垂体にできる良性腫瘍
・ホルモンの分泌異常をひきおこすので、
 不正乳汁分泌、末端肥大症のほか、肥満、
 視力低下、視野狭窄などが症状として現れる
神経鞘腫
(しんけいしょうしゅ)
・神経を包む鞘細胞から発生する良性の腫瘍
・聴神経に発生することが多いので、
 聴力の低下。耳鳴りなどが起こる

 - 子どもの 脳腫瘍 -
髄芽腫
(ずいがしゅ)
・小脳にできる悪性腫瘍
・悪性度が高く、急に症状が悪化することもある
星細胞腫
(せいさいぼうしゅ)
・子どもではグリオーマのほとんどは星細胞種となる
・悪性度はあまり高くない
・小脳にできることが多い
胚細胞腫
(はいさいぼうしゅ)
・松果体や視床下部などにできる腫瘍
・悪性の場合が多い
・性早熟、眼球が上に向かなくなる、尿崩症などがおこる
上衣腫
(じょういしゅ)
・脳の内側にある「脳室」の壁の細胞から生じる腫瘍
悪性のものから良性のものまでさまざま。
・大きくなると髄液の流れをじゃまするようになり
 頭がい骨内の圧が上がって、頭痛などをひきおこす。


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