◆免疫力はからだの中の防衛反応
免疫力とは、体内に入った細菌やウィルス、
また体内で発生したがん細胞などの異物から身を守る
私たちの本来もつ力のことをいいます。
免疫という言葉の由来が
「疫病(病気)から免れる」
というところからきているように、
体内に侵入してきた 抗原=病原菌 は、
「自己ではないもの」と認識されます。
また、がん細胞のような もともとは自分の細胞
だったものが変化したものであっても、異物としてみなされ、
攻撃、殺傷、排除されていきます。
このような免疫のしくみを司っているのが
白血球のマクロファージ・リンパ球・顆粒球などの免疫細胞や、
サイトカイン・抗体などの免疫物質からなる
免疫系と言われるものです。
免疫系の臓器
人間のからだの中で免疫系の臓器は、
骨髄、胸腺、脾臓、リンパ球、扁桃、血管、皮膚、腸管 です。
◆免疫機能をつかさどる免疫細胞
わたしたちのからだには「免疫」という
特定の器官はありません。
「免疫系の臓器」のそれぞれが協力しあって免疫を
つかさどっています。
特に、腸管には免疫系の6割が集まっているといわれています。
おもに、白血球のマクロファージ、リンパ球といった
免疫細胞とサイトカインや抗体、
顆粒球などが単独または協力してはたらきます。
これらの免疫系のはたらきにより、
外から体内に侵入してきた抗原(病原菌=細菌、ウィルス)や、
からだの中から発生したがん細胞などの異物にたいして
休む間もなく攻撃し続けています。
そのおかげでいろいろな病気から からだをまもっているのです。
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◆免疫は年をとるとともに崩れる
年齢をかさねるごとに免疫細胞の機能は
しだいに落ちていきます。
このおもな原因は、年齢をかさねるとともに
免疫細胞のT細胞のうみだしている胸腺と、
リンパ球をたくさん含んだ脾臓の萎縮が
ほかの臓器にくらべて、速くなることが考えられます。
がん細胞を攻撃するNK細胞の活性化も
15歳をピークに年齢をかさねるとともに
減っていく傾向にあります。
わたしたちのような見た目には健康な人でも、
毎日3000〜4000個ほどのがん細胞が生まれています。
このがん細胞は、からだの中をつねにパトロールしている
免疫機構が正常にはたらいていれば、退治してくれるので
すぐに「がん」ということにはなりません。
しかし、年齢をかさねるとともに その危険度は高まります。
そればかりか壮年期とよばれる40歳〜60歳の年齢に
さしかかるにつれ、さまざまストレスにさらされ、
自律神経系にも影響をあたえます。
自律神経系とは、わたしたちのからだの中、心臓や胃、
血管などを調節する神経で、自分の意思だけでは
コントロールすることはできないものです。
この自律神経系がストレスなどで正常にはたらかなくなると、
免疫バランスの崩れがおきて、感染症にかかりやすくなったり、
がんなどの生活習慣病、これまでにはならなかった
アレルギー症状の発症なども起こることがあります。
これらは、免疫力の低下によるものといわれています。
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