31日、県庁で会見した前田社長は「まだ基礎実験の段階だが、
がんを抑える代替医療として世界に発信できるのではないか」と話した。
研究はシーズが持つフコイダンを低分子化する技術を使って
浜田教授らが進めていた。
がん細胞は自ら血管を作り出し(血管新生)、正常な血管と
つながることで栄養を取り入れ、転移する。
浜田教授によると、5000に低分子化されたフコイダンが
がん細胞の血管新生を阻止し、結果がん細胞は死滅するという。
浜田教授は「フコイダンを構成するフコースはメチル基という
分子構造を含み、その部分が阻害に影響しているのではないか」
と分析した。
実験は鶏卵を使って行われ、フコイダンを投与した2日後、
頭部に当たる部分の血管新生が止まったという。
血管新生を阻止する抗がん剤としては、米国の製薬会社
「ジェネンティック社」が開発した「アバスティン」が大腸がんに
効果があるとして、2004年に米食品医薬品局(FDA)の認可を得、
日本でも今年認可された。
前田社長は「今後は抗がん剤としての可能性を探りながら、
健康食品として商品化を目指したい」と述べた。
シーズと岡山理科大は共同で研究を進めていた
「沖縄生物資源からの配糖体とオリゴ糖包接体の開発」が、
県実施の2004年度産学官共同研究推進事業に採択されている。
(2006年11月日 琉球新報)