『あまりに高いので病院に問い合わせたが
間違いないとの答えでした。納得がいきませんでした』
『そもそも抗がん剤の値段は、いくらなのか。どの病院も同じですか?』と、
ありました。
結論から言うと、1回で30万円程度(保険の自己負担はその3割)
かかる抗がん剤はあります。
この方が使った薬は、リツキサン(一般名リツキシマブ)という薬です。
分子標的薬と呼ばれる新しいタイプの抗がん剤の一つで、
がん細胞のみを標的に攻撃し、正常細胞への副作用が少ないと
されていますが、高価なのも特徴です。
患者の体格によって使う薬の量は異なり、リツキサンだと1回
30万〜40万円程度になります。
同じタイプの薬には、乳がん治療薬のハーセプチン(一般名トラスツズマブ)
などがあり、こちらも1回の治療で薬剤費は6万〜7万円程度になり、
週1回受けると月30万円ほどになります。
長年使われている抗がん剤には、新薬の特許が切れてから発売され、
値段の安い後発品(ジェネリック医薬品と言います)も多くあります。
たとえば、よく使われるシスプラチンは、先発品は1本50ミリ・グラム入りで
約1万6000円ですが、後発品だと7000円〜1万2000円台です。
ただし、肝臓がんの肝動脈注入治療薬として一昨年認可された
アイエーコールは、同じシスプラチンなのに“新薬扱い”され、
8万8000円(100ミリ・グラム)します。
保険治療なら、高額療養費制度といって、1か月の支払額に上限があり、
収入によって8万〜15万円ほどになります。窓口で支払った超過分は、
手続きをすれば戻ってきます。