静岡県長泉町の静岡県立静岡がんセンター(山口健総長)は、
ホームページ上でがん治療の悩みや疑問についての無料相談を
受け付ける「WEB版がんよろず相談」を12月にも開設する。
同センターは2002年9月の開院と同時に、専任の医療ソーシャル
ワーカーによる「がんよろず相談」を開設した。面談と電話で患者の
悩みを聞き、個別の事情に
応じた解決法をアドバイスするもので、年間相談件数は1万件を超える。
WEB版相談も、医療ソーシャルワーカーが回答する。患者が相談を匿名で
書き込むと、解決法をネット上に掲載し、誰でも閲覧できるようにする。
相談内容や回答はデータベースとして集積、類似内容を検索できる
システムにし、患者だけでなく、医療関係者らも活用できるようにする。
厚生労働省が03年、全国のがん患者約7800人から集めた記入式
アンケートでは、心の悩みや漠然とした不安感を訴える内容が
半数に上ったが、同センターのよろず相談では、心理面の相談は
2・4%と少なかった。
同センターは「がん患者には人に言えない悩みも多い。
匿名のネット上で思いを打ち明けてもらうことも、がん診療の
向上につながる」と説明する。
WEB版相談は、同センターのホームページ
(http://www.scchr.jp/)内に専門のコーナーを設ける。
WEB版相談は、今後5年間で段階的にシステムを完成させる予定。
年間の事業費1250万円のうち、財団法人「正力厚生会」
(理事長=水上健也・読売新聞グループ本社議長)は今年度、
800万円を助成した。
(2006年10月7日読売新聞)