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がん治療の自己負担は年間約40万円で、医師から十分に
説明を受けたと感じているのは患者の4人に1人――。
東北大の濃沼信夫教授(医療管理学)らの調査で
こんな実態が浮かび上がった。
横浜市で開かれた日本癌(がん)学会で9月30日、発表した。
各地のがんセンターや大学病院など35施設の
患者約4200人と、医師約700人に、年間の費用負担や
医師からの説明状況について聞いた。
その結果、入院費だけに300万円近く払っている人も
少数いたが、一時的な立て替えなどを含む支払総額の
平均は93万1000円。
収入や年齢で決まる自己負担の上限を
超えた分の払い戻しや、民間のがん保険などの給付金が
53万8000円あるため、「正味」の負担額は約40万円と推計された。
このうち健康食品や民間療法を取り入れていた人は6割。
平均の支払額は20万8000円で、正味負担額の
半分を占めた計算になる。
だが、こうした負担の説明を医師から「十分に受けた」と
感じている患者は24.9%で、「なかった」が56.1%、
「覚えていない」が14.9%だった。
医師側は「あまりしない」「全くしない」が8割近く、
「必ずする」は5.2%にとどまった。
濃沼さんは「医師側は治療法だけでなく、費用のことも
十分説明して患者の同意を得ることが大切」と指摘している
(2006年10月2日 朝日新聞) |