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〈1〉腎臓から伸びた尿管の先を、腹部に穴を
開けたストーマまで導き、おなかの外に
つけた袋に尿をためる。
〈2〉切除した小腸(回腸)の一部を管として用い、
腎臓から伸びた尿管をつないで、腹部に
開けたストーマの袋に尿をためる。
〈3〉腸管の一部を使い、尿をためる袋を作る。
がんが広がり尿道を残せない場合に行う
手術で、おへそに開けた穴に外から管を
差し込んで排尿する。
〈4〉腸管の一部を用いて〈3〉と同様に尿をためる袋
(新膀胱)を作る。新膀胱に尿道をつなぎ、
腹圧で押すようにして排尿する。
尿道までがんが及んでおらず、尿道を残せた
場合に実施できる。
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それぞれの特徴は別表の通り。最も自然に近い形で排尿できるのが〈4〉の方法で、冒頭の男性が受けた手術だ。
静岡県立静岡がんセンター院長の鳶巣(とびす)賢一さん(泌尿器科)によると、最も多く行われているのは〈2〉で、全体の5〜6割。次いで〈1〉が2割程度という。手術時間が短くて済む反面、ストーマを作って体外の袋に尿をためなければならない。
一方、〈4〉の新膀胱を作っている患者は1割〜1割5分ほどに過ぎず、手術が複雑な〈3〉は数%ではないかという。
「全摘患者の半数程度では、新膀胱で自然に近い排尿を目指すことができるはず」と鳶巣さんはみる。実施例が少ないのは、「この手術に熟練した医師が少ないためではないか」という。
ただ、新膀胱には、長期に使っていると通常の膀胱(500ミリ・リットル程度)の倍以上に大きくなってしまう問題がある。自分では排尿したつもりでも残尿を大量にため込み、腎機能障害を招く心配がある。体液のミネラルバランスが崩れ、骨が弱くなる場合もある。定期的に診察を受け、残尿がないかを確認することが必要になる。
手術で膀胱を取ることになったとしても、できるだけ自然に近い排尿ができるのに越したことはない。手術後の排尿方法も含めて、主治医以外の医師の意見(セカンドオピニオン)も聞きたい。(田村良彦)
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