◆胃のはたらき
口から食べたものを消化液と混ぜ合わせて、
少しずつ十二指腸に送るはたらきをするふくろ状の消化器。
◆特徴
胃がんは、日本人にたいへん多く、日本人に発祥するがんのなかで、
最も多いがんです。40歳代から増え始め、60歳代が最も多くなります。
男女比はほぼ2対1と男性に多く見られます。
◆以前は死亡率がトップをしめていましたが…?
以前は、がんの総数の中からすると胃がんでの死亡率は、トップでした。
しかし、健康診断などで胃がんの約6割が早期のうちに発見されることが
増えてきたので、死亡率は年々低下しています。
早期に発見した胃がんは適切な治療をする事で、90%は
完治するといわれています。
◆発見しにくいスキルス胃がん
胃がんの中にもスキルス胃がんというものがあります。
このがんは他のがんが胃の表面にでやすいのに比べて、
胃壁の間に広がって大きくなるタイプです。
若い女性に多く見られます。
また、スキルス胃がんは胃がん全体の10%程度を
占めるといわれています。
◆原因
胃がんの発祥には、食事、特に塩分が深く関係していると
考えられています。日本人は、みそやしょうゆを好むため、
塩分を取りすぎる傾向があります。塩分の摂取量が多い地域では、
胃がんの発症率も高い事もわかっています。
塩分以外にも、魚や肉の焼け焦げたものや、熱すぎる食べ物、
喫煙、飲酒なども、危険因子になると考えられています。
◆ポリープと胃がん
胃にポリープがあると、がんがになるのでは、と心配する人が
多いようです。
胃に出来るポリープには「過形成性ポリープ」と、「腺腫性ポリープ」の
2種類があります。
胃ポリープのほとんどは、過形成性ポリープで、
がん化することはまずありません。
一方、腺腫性ポリープのなかには、まれにがん化するものがあります。
どちらのポリープであるかは、内視鏡で組織の一部を採って調べます。
腺腫性ポリープで直径2cm以上であれば、がん化の可能性を考慮して、
内視鏡で切除するのが一般的です。
◆症状
じつは、胃がんには、特徴的な症状はありません。
最近は、健康診断やがん検診などが普及したため、
自覚症状のない、早期の胃がんでも発見できるケースが多くなっています。
胃がんの手術を受けた人の約30%は無症状だったというデータもあります。
「胸焼け」や「胃がムカムカする」といった症状を訴える人もいます。
このような症状は、胃がんによる症状ではなく、がんの下地になると
考えられている慢性萎縮性胃炎や胃潰瘍などによって
起こっていると考えられます。
胃炎や、胃潰瘍を疑って検査を受けたところ、
胃がんが見つかったということも、よくあります。
逆に胃の調子が悪くても検査を受けずに、市販約で症状を抑えていると
胃がんを見逃す危険性があるので、注意が必要です。
がんが進行すると、病変部に潰瘍を作るため、
「胃の痛みや出血」という症状が現れます。
激痛ではなく、みぞおちにジリジリと焼けるような痛みを感じます。
胃炎や胃潰瘍の痛みとの区別とは難しいのですが、
胃がんの場合は、食後に痛むことが多いようです。
また、「食事がのどを通りにくくなる」「胃が重い」などの症状が出てきます。
ただ、がんが進行してもまったく症状がでないこともあります。
◆胃がんの発生
胃がんは胃の内側の粘膜から発生します。
進行すると胃の内側に飛び出したり、
粘膜から順に、胃壁の奥深くへと進んでいきます。
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