◆血液のはたらき
血液は、赤血球、白血球、血小板の3種類の「血球」と、液体成分の
「血漿」からできています。
血球はすべて、造血幹細胞からつくられています。
造血幹細胞は、さまざまな血球に分化・成熟していく機能がある細胞で、
主に骨髄にあるほか、わずかに血液中や、臍帯血
(さいたいけつ・へその緒に含まれる血液)の中にも含まれています。
血液は、体中を巡り、栄養分や酸素を体内に行きわたらせて
私たちの命を支える車でいえばガソリンのようなはたらきをしています。
◆白血病とは
「造血幹細胞」ががん化して、「白血病細胞」になり、
無制限に増殖する病気です。
造血幹細胞は、まず「リンパ系幹細胞」と「骨髄系幹細胞」に分かれます。(分化)
その後多くの段階を経て、「T細胞、B細胞などのリンパ系血球」、
「顆粒球、赤血球、血小板などの骨髄系血球」へと分化・成熟して、
血管の中に出て行きます。
このうち赤血球と血漿板以外の血球を総称して「白血球」とよんでいます。
白血病は白血球のうち、どの系統の細胞ががん化しているかによって、
「リンパ性白血病」と「骨髄性白血病」に分けられ、
それぞれに急性と慢性があります。
さらに、分化・成熟のどの段階でがん化するかなどによって、
多くの種類に分けられます。
◆特徴
こどもとお年寄りに多いがんです。白血病の方を年齢別に見てみると、
まず小児期の3〜4歳の方が多くなります。
その後の年齢の方は減りますが60歳以降になると、また増え始めます。
最近、高齢化の影響で年配の方の数が増えています。
男女比で見て見ると、男性と女性では男性の方が
女性の白血病の方より1.4倍と、やや男性に多く見られる病気です。
男性には喫煙者が多い事などが関係しているのではないかと考えられます。
急性と慢性を比較すると、4対1で急性が多くなっています。
◆急性白血病の特徴と症状
○ 特徴
急性骨髄性白血病と、急性リンパ性白血病があります。
血球が分化する初期の段階でがん化がおこります。
がん化すると、造血幹細胞の分化が止まり、白血病細胞が無制限に増殖して
骨髄の中を満たし、血管中にも流出します。
骨髄性とリンパ性の割合は成人では4対1で骨髄性が多く、
こどもでは逆に1対4でリンパ性が多くなっています。
○ 症状
骨髄内に白血病細胞が充満し、正常な血球がつくられなくなります。
全身に酸素を運ぶ赤血球が少なくなって、
「息切れ、動悸、倦怠感、顔色が悪くなる」などの、貧血症状が現れます。
出血をとめる役目のある血小板も減少するため、出血しやすくなります。
歯茎や鼻から出血するほか、点状の赤い出血斑や、青あざができたりします。
白血球は、細菌やウイルスが体外から侵入したときに、
それを排除する免疫の役割を担う細胞です。
したがって、正常な働きを持つ白血球が減る事で、
感染症にかかりやすく、「発熱やだるさ」といった
症状に悩まされる人もいます。
進行すると、脾臓や肝臓に白血病細胞が浸潤します。
そのためこれらの臓器が腫れて、
「おなかが張ったり、歯茎が腫れたり、頭痛が起こる」こともあります。
最近では、症状で異常に気づくよりも、健康診断などの
血液検査で発見される方が多くなってきています。
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