日本人の死因は、1981年に脳卒中を抜いて
「がん」が第1位となりました。
以降も死亡率は上昇し続け、現在では年間約30万もの人が、
がんで亡くなっています。
年間の全死亡率は約98万人なので、亡くなる人の
3人に1人は、がんが原因ということになります。
これはあくまでがんで死亡した人の数であり、
がんにかかった(罹患した)人は、さらに多くなります。
がんの種類によって治療率は異なりますが、
平均50%程度とすれば、患者さんは、
亡くなった人の倍くらいいるということになります。
今や「がんは国民病」といえるほど、日本人の生命と
健康をおびやかす、重大な病気になっているのです。
死亡率を部位別にみても、ほとんどのがんで
増加していますが、特に、肺がんや大腸がん、
乳がんなどの増加が目立ちます。
なかでも肺がんが増加が著しく、部位別死亡率は
1998年に、それまで長い間1位を占めていた
胃がんを抜いて、トップになっています。
肺がんの原因をして、喫煙がおおきな問題に
なっていることは、いうまでもありません。
反面、全体から見れば微々たるものとはいえ、
減少しているがんもあります。
たとえば、「胃がん」の死亡率だんだん減ってきており、
戦後からの長期的な比較でみれば、40年前と比べて
半減しています。
死亡率だけでなく、罹患率も低下してきているとの
データももあります。
女性では、「子宮頚がん」も減少傾向にあります。
このような部位別の傾向の背景には、日本人の
ライフスタイルの変化があります。
大腸がんや乳がんなどはもともと欧米に多く、
日本でのこれらのがんの増加は、
伝統的な日本食から、脂肪の多い欧米化した
食生活へと移行したことが
大きな要因とになっていると考えらます。
胃がんに関しては、「胃がん検診」が普及して
臓器発見されるケースが多くなったことや、
治療法の進歩が、死亡率低下に大いに貢献しています。
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