順天堂大学順天堂医院肝胆膵外科は、胆道がんの中で治療の難しい肝門部胆管がんと
上部胆管がんに対して、安全性の高い手術で全国トップクラスの実績を持つ。
「肝切除を必要とする肝門部胆管がんと上部胆管がんに対して、術前に門脈塞栓術を行って
から拡大手術をしています。十数年間で約100例に実施し、入院死亡例は1例だけ。
それも胆道がん以外の原因によるものです。かなり大きな手術も安全に行うことが
できます」(川崎誠治教授)
門脈塞栓術とは手術で切除する側の肝臓に栄養を送る血管の門脈をふさいで、
肝臓を小さくして、残す側の肝臓の機能を高めておこうというもの。
例えば、拡大手術で肝臓の右葉を切除するときは、右葉に栄養を送る門脈をふさいで
委縮させる。局所麻酔で2時間ほど。この塞栓術の2、3週間後に肝切除を含む拡大手術を
行う。
「がんが血管や神経に浸潤していれば、その切除が必要になるし、すい頭十二指腸切除も
加わる場合もあります」(川崎教授)
拡大手術は10時間以上かかるが、術前の門脈塞栓術を含むさまざまな工夫で、手術の
安全性はかなり向上したという。
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