国立がんセンター中央病院の皮膚科は、年間約230例以上の皮膚がんの治療を行う。
このうち約100例は、メラノーマだ。年間の皮膚がんの治療数、メラノーマの治療数ともに
全国トップだ。
「メラノーマは外科手術が中心です。軽い人は腫瘍の周囲1センチ、重い人は2〜3センチ
切除します。手術時にはセンチネル(見張り)リンパ節生検を行っています。このリンパ節を
調べて転移がなければ、その先のリンパ節切除はしません。センチネルリンパ節生検を
行うことで、むくみなどの術後の障害を未然に防ぐことができます」と山崎直也医長。
メラノーマには、術後の再発防止にインターフェロンβと抗がん剤を用いた治療を行う。
リンパ節転移のない軽症の場合(2期)は、インターフェロンβだけ10日間用いる。
リンパ節転移のある場合(3期)には、インターフェロンβのほかに3剤の抗がん剤による
併用療法を5日間行う。退院後もこの再発防止治療を定期的に繰り返す。
「メラノーマの1期の5年生存率は100%、2期なら約90%、3期でも約60%です。
生存率も術後のQOL(生活の質)も格段に向上しています」(山崎医長) |