国立がんセンター中央病院泌尿器科は、膀胱がんの全摘手術数が年間54例(04年)で全国トップである。また、膀胱全摘術を受けた患者に対し、自然に近い形で排尿ができる尿路変向術も数多くこなし、実績を持つ。
膀胱全摘術後の尿路変向術には自然排尿型代用膀胱と回腸導管がある。前者は小腸の一部を切り取り、袋状に縫い合わせて尿をためる新しい袋(新膀胱)を作り、尿道とつなげるものだ。後者は膀胱の代わりに小腸の一部の回腸を尿路として用い腹壁まで尿を誘導、腹壁に採尿具を装着して尿を出す再建手術である。
「尿道にがんが再発する危険が少ない患者さんで、ご本人が希望される場合には自然排尿型代用膀胱を作ります。全摘と同時に行う手術で6時間くらいかかります」(藤元博行医長)
自然排尿型代用膀胱は見た目もよく、患者の満足度は高いようだという。自然排尿型代用膀胱ができない場合には尿道も摘除し、回腸導管を行う。これも全摘と同時に取り組み、5、6時間かかる手術だ。 |